たまりば

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最近の若者たちに問う、「概念」の変化

自分は、昭和かつてのオーディオマニア、クルマ好きということもあり、若い頃からアルバイトの給料を片手に、アンプを買い、レコードプレーヤー、スピーカー・・・と、毎月秋葉原へ通っていた時期があった。

当時、フルサイズのコンポを部屋に置くステイタスで、気持ちを優雅にした時代。
組まれたコンポを時期を見てグレードアップしたり、自作スピーカーを組んだり、カタログを収集しては、まるで読書のようにガン見して仕様を睨めっこしていた。

クルマに関しても、新車中古車を問わず、目に留まったり、気になるクルマを見つけてはカタログ収集。値段とフトコロに頭を悩ましながら、試行錯誤して購入にありつけるまでの行程を楽しんだ時期もある。
納車すれば、走りを楽しみ、外観を眺め、目的もなくドライブもした。
オプション装備も、カーショップへ足を運ぶ日々。カーステやシフトノブ、スポイラーやマフラー、タイヤやホイールなど、やっていることはオーディオと変わらない、実用の中にある趣味の醍醐味を味わうことが、その時代の日常というか、「概念」というものだった。

もちろん、それなりにお金がかかる。でも、足を向けて前に進むことを拒まなかった。

長い年月が経ち、結婚して子供もいる家族構成に。そして、自分がかつてしていた「日常」は、時代とともに変化していた。

自分が好みのクルマを購入しても、二十歳を超えた子供には驚きや感動を見せることなく、

「あ、変えた?」

という、当たり障りのない言葉が返ってくるし、
PCから奏でる乏しい音を満足いく音質にするため、「往年オーディオ」のスピーカーに接続して音楽を流すも、

「いい音だね」

と返ってくる期待も空しく、見事に粉砕・・・反応無し。


▲アルバイト時代に購入した往年の名機のひとつ、BOSE 101MMGをデジタルと融合す▲

そう、彼らは、そういうことに無関心であり、音質という、クルマという「概念」がそもそも存在しない。
興味が無いというか、自分に必要性を感じないものは見向きもしないらしい。
それにしても、その反応さが、冷たすぎると感じるのは自分だけだろうか。

音楽はMP3で拾い、イヤホンで手軽に楽しむことが日常となり、彼らが言う音質とは、せいぜい圧縮された音質の度合いの範囲にすぎない。今で言う、「ハイレゾ」という技術でさえ、限られた人のこだわりであり、普段使いにはハイレゾでなくても、何も支障はないだろう。

思えば、同世代の大人や親御さんたちは、こういった日常のズレに悩んでいる人がきっと多く存在するのか、と想像すると、この先、どんな時代にも、そのときの「日常」に合った感動が出来るのか、全くもって想像もつかない。

昔はよく、フルサイズコンポで音楽を楽しむ喫茶店に行っていたが、
最近では、立川駅北口に佇む、「GREEN SPRINGS」の施設内にある、
「GOOD SOUND COFFEE」というお店が、粋らしい。


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